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カレーの今

2018年06月11日

家庭の味なくなる?カレーの今

売れ行き好調・レトルトカレーが「ルー」を逆転したワケ

 湯せんや電子レンジで温めて食べるレトルトカレーの売れ行きが好調だ。民間の調査会社の推計では、市場規模が昨年、カレールーを逆転した。手軽に用意できる上、1人分ずつ作ることができる点が、共働きが増えるなどした現代の家庭の食卓にマッチしているようだ。


レトルトとルーが逆転
共働き増加や個食化で

 調査会社インテージ(東京)が、全国の主要なスーパーやコンビニエンスストアなどの販売データを基に推計した市場規模では、これまでルーがレトルトを上回ってきたが、差は縮まっていた。昨年は、レトルトが前年より15億円増えて過去最多の461億円。ルーは456億円と前年より33億円減少し、初めてレトルトがルーを上回った。

 同社は「東日本大震災の影響や共働き世帯の増加で、長期間ストックでき、用意が簡単で時間がかからないレトルトが見直された」と分析。少子高齢化などの影響で、家庭内で1人で食べたり別々のものを食べたりする傾向が強まっていることから、1人分ずつ分けられている点も支持されているとみる。


少量パック(手前)や名店の味を再現したものなど、ニーズに合わせて進化している
「家庭の味」ではなくなる

 カレーを活用した街おこしなどを手がけるカレー総合研究所(東京)代表の井上岳久さんは、「製造が大手企業に限られるルーとは違って、レトルトは中小企業でも参入しやすい。ご当地カレーなども含めて600品以上が登場しており、市場を盛り上げている」と話す。

 大手でも、依然としてルーの売り上げが上回っているとは言え、レトルトが伸びており、販売に力を入れている。

 エスビー食品(東京)は、震災の翌年の2012年、買い置きニーズに応えるため、4個パックの「ホテル・シェフ仕様」(税抜き希望小売価格521円)を発売。グルメ志向に合わせ、有名店の味を再現した「噂うわさの名店」シリーズなど、300円以上の新商品も相次いで投入している。

 今年2月には、複数のカレーをかける「あいがけ」や、ソースのような使い方にも対応した少量パックの「食べ方チョイス」(同130円)を発売した。同社は「レトルトは、消費者のニーズや好みの変化に合わせやすく、売り上げの伸びにつながっている」と分析している。

 ハウス食品(東京)は、本格的な夕食用の需要が伸びているとして、盛り付けたカレーに同封のスパイスを振りかけ、香りや彩りを楽しむ「スパイスフルカレー」(参考価格300円前後)を2月に発売した。また震災の経験を生かし、温めなくても食べられるよう、動物性脂肪を使わず、食物繊維でとろみを付けたカレーを開発。お弁当や行楽にもお薦めだという。

 食と家族について研究している大正大学客員教授の岩村暢子のぶこさんは「ルーを使ったカレーは、食材を切ったり煮込んだりするため、もはや『即席カレー』とは言えない。むしろ面倒な料理になりつつある」と指摘。「家庭で個食化が進み、ルーで1種類のカレーを作るより、レトルトを使った方が合理的だ。カレーは今後も国民食であり続けると思うが、『家庭の味』ではなくなっていくだろう」と話している。(読売新聞生活部・斉藤保)





引用元の記事はこちら(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180609-00010000-otekomachi-life)


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